お金の教養ブログ

パパママが知っておきたいお金の話を中心に発信します。たまに子育てネタや書評もしてます。

書評 『1分で話せ』

「もう少し分かりやすく話してほしい」

 

仕事や家庭で、相手と会話をしていると、こう言われる時期がありました。

僕としては順を追って丁寧に説明しているつもりでも、

相手からみれば全く違った印象を受ける場合がありました。

皆さんはこんな経験ありませんか?

 

本日紹介する『1分で話せ』はこうした疑問に答えてくれる本です。

本書の内容を僕なりに一言でまとめるなら

【相手に動いてもらうために、右脳と左脳を刺激する】

って感じです。

本日は本書を読んで僕なりに大事だと感じた内容を

まとめてみましたので、

簡単に内容を知りたい方や

購入を検討されている方の参考になればと思います。

 

 

【目次】

1:動かしてなんぼ

2:左脳を刺激する方法

 【ピラミッドストラクチャー】

3:相手が話の迷子にならないように

 【スッキリカンタン】

4:右脳を刺激する方法

 【相手に想像させる】

5:まとめ

 

それではそれぞれ見ていきましょう!

 

 

1:動かしてなんぼ

プレゼンテーションやコミュニケーションの目的は【相手に動いてもらうこと】です。相手にどう動いてほしいか。その目標を立ててから

会話の内容やプレゼン資料を作らないといけないということです。僕は意識して【相手に動いてもらうこと】を考えてませんでした。

よく思い出してみれば「それで?」とか普通に聞き返されていましたからね(笑)

この部分読んでると「伝え方が上手い人は相手に動いてもらう目的を決めてから話してるのか~」って当たり前のことに気付かされました。

 

簡単な例を挙げてみます。

(奥さんに家計の相談をする場面を想像してみてください)

①貯蓄が出来ない。どうしよう?

 

②貯蓄の方法を話したいから相談に乗ってくれない?今月も来月も出費がかさむから、月2万円の貯蓄が出来ないんだ。食費は増えてないけど、雑費が増えている。

雑費を減らして貯蓄することは出来ないかな?相談に乗ってくれない?

 

①と②の質問で、相手が動いてくれるのは圧倒的に②です。

相手に行動を求めてますから!①は丸投げです。これは奥さんも怒り心頭です。(1回やったことあります)ちょっとした工夫だけで相手の受け取り方、行動が変わるかもしれませんね~。相手に動いてもらうことを意識しながら、会話の流れを決めていきましょう。

 

 

2:左脳を刺激する方法

 【ピラミッドストラクチャー】

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引用:1分で話せ p59

会話やプレゼンの目的が決まれば、どんな順番で話せばいいの?

と疑問に思った僕ですが、著者はそんなこと織り込み済みですぐに教えてくれました。

それがピラミッドストラクチャーという方法です。

簡単にお伝えしますと結論から伝え、次に根拠を述べる ということになります。

順序だてて話すことが癖になっていた僕にとっては正直気持ち悪い感覚でしたが職場で使ってみると、圧倒的にピラミッドストラクチャーの方が伝わりました。

本書でも書かれていますが、

そもそも聞き手は話し手の内容の80%は聞いていません。順序立てて話していては、相手の集中力が持ちません。それなら結論を先に話して、次の根拠話に注意を向けてもらうほうが効率的です。

 

 

3:相手が話の迷子にならないように

 【スッキリカンタン】

ピラミッドストラクチャーで話やプレゼンが作れたら、次は根拠部分を【スッキリカンタン】にしていきます。

僕も仕事柄、発表したり勉強会をしたり資料作成することがあるのですが、見やすく簡単にするってとても難しいです。しかし、文章だけでは伝わらないのも事実です。

絵や図を使いスライドをスッキリさせ、文章は中学生でもわかるカンタンな言葉にすることで伝わりやすくなります。

例としてスライドを載せてみます。一度比較してみてください。

またこれは一例なので、見やすいか見にくいかだけ確認してみてください!

(内容は軽くで大丈夫です)

 

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Gapminder[52]、EM-DAT、UN-Pop[1]より引用し作成

 

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Gapminder[52]、EM-DAT、UN-Pop[1]より引用し作成

簡単に作ってみましたが、図にすると目に入りやすくなり、なんとなく見ようという意識になります。またパッと目に入るので、理解しやすいです。

スッキリカンタン、大事かも。

 

 

4:右脳を刺激する方法

 【相手に想像させる】

 ここまでは左脳を刺激し、話を分かりやすく理解してもらうポイントを紹介しました。

結論➡根拠の流れで大まかにOKですが、人間はロジカルな考えだけでは動きません。示した根拠に賛同出来るような「イメージ」が必要になります。

それが根拠に付け足す例えです。

例を挙げてみます。

マイホームが好きな理由を相手に伝えたいとしたら・・・

 

私はこの家が好きです(結論)

理由は2つあります。

1つ目はリビングが広いことです。(根拠1)

リビングが広いことで、子供がのびのびと遊べます。(例え1)

2つ目の理由は日当たりが良いことです。(根拠2)

リビングに差し込む光が日中の部屋を明るくし、快適に過ごせます。(例え2)

だから私は、この家が好きなんです(結論)

 

根拠が加わると説得力があります。

またイメージしやすいので話が分かりやすくなる感じがしますね。

この技術大事。これからも使お。

 

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5:まとめ

話す目的(結論)を決め、根拠と例えを話す。シンプルに言えばこれだけですが

右脳を左脳を相手に使ってもらうことで、怖ろしく相手に話が伝わります。

というか、分かりやすくなります。

話の仕方、コミュニケーションの取りかたを学びなおしたいという方には必見の本になっていますので、ぜひ手に取ってご覧ください。

 

最後まで読んで頂きありがとうございましたっ!